この記事は当社スタッフの体験に基づいていますが、インタビュアーとライターは自社で開発しているAIです。まず自分たちで使ってみています。
情報発信をしたほうがいいと分かっていても、記事を書く時間も習慣もない。そんな課題を抱える中小企業のために、Attracca株式会社はクライアント専用のAIインタビューツールを自社開発しました。この記事では、そのツールの仕組み・開発の背景・実際の効果検証の状況を詳しく紹介します。
「記事が書けない」は意志の問題ではなく、仕組みの問題
ウェブサイトをリニューアルしたのに問い合わせが増えない。そういう相談を受けることがあります。原因を掘り下げていくと、多くのケースで共通する課題が見えてきます。それは「情報発信ができていない」という点です。
ただ、発信できていない理由は、やる気がないからではありません。実際にクライアントの声を聞いていると、次のような状況が重なっています。
- 文章を書く習慣がそもそもない
- 書けたとしても、SEOにどう効くかが分からないため効果を実感しにくい
- SNS発信や記事作成の担当者が明確に決まっておらず、「できる人がやる」という曖昧な運用になっている
- 労力の割に合わないと感じ、更新が止まってしまう
記事を書くこと自体のハードルと、書いても効果が見えにくいというハードルが重なって、発信が止まってしまう。これは特定の企業に限った話ではなく、地域の中小企業に広く見られる状況です。
AIインタビューツールとは:クライアント専用の「質問役」が記事を引き出す仕組み
この課題を解消するために、Attracca株式会社が自社で開発したのが「AIインタビューツール」です。
このツールの仕組みはシンプルです。AIがクライアント専用のインタビュアーとして機能し、あらかじめ設定された質問を投げかけます。クライアントはその質問に答えていくだけで、記事の素材が整い、最終的に記事として出力されます。
重要なのは「クライアント専用」という点です。汎用的な質問ではなく、そのクライアントの事業・発信したい方向性に合わせた質問が設計されています。さらに現在のバージョンでは、発信のテーマとゴールを先に設定する仕組みを取り入れています。テーマとゴールが最初に決まることで、回答が一定の方向に引っ張られにくくなり、クライアント自身も「何を答えればいいか」が明確になりました。
この改善は、実際の運用の中から見えてきた課題をもとにしています。初期のバージョンでは、質問への回答が似たような内容に偏ってしまうケースが複数ありました。その不具合を確認・修正し、改善を終えた上で現在は再稼働しています。
実際の運用で見えてきた効果と手応え
「記事が作れた」という体験そのものが変化の起点になる
このツールを使い始めたクライアントからまず返ってきたのは、「記事が作れた」という感動でした。これまで記事の更新が止まっていた企業が、ツールを使うことで実際に記事を公開できるようになった。その体験自体が、発信に対する姿勢を変える最初のステップになっています。
検索流入とAI経由のアクセスが可視化され始めている
公開した記事の効果については、Google アナリティクスを使って検証を進めています。現時点で確認できていることは次のとおりです。
- 公開した記事の一部が、検索結果に表示されるようになっている
- Google アナリティクスの流入データに、AIからその記事にたどり着いた履歴が確認できている
- 問い合わせへの直接的な貢献はこれから検証する段階だが、効果の検証ができる状態まで来ている
問い合わせに直結しているかどうかはまだこれからです。ただ、「効果が見えない」という状態から、「数字で検証できる」という状態に変わったこと自体が、クライアントにとって大きな変化です。
記事を積み重ねることで、接点が広がっていく
記事は1本公開すれば終わりではありません。複数の記事が積み重なることで、クライアントのお客さまと出会う接点が増えていきます。「この記事を見ました」という声がクライアントに届くようになったとき、発信することの実感が本物に変わっていきます。
そのプロセスを一緒に歩むことが、Attracca株式会社としての役割だと考えています。
このツールを開発した根本にある考え方
このAIインタビューツールを開発したのは、技術的な面白さからではありません。クライアントが感じている「大変さ」を、実際に減らしたかったからです。
情報発信をしたいという気持ちはある。でも、記事を書く労力が大きすぎて動けない。そのギャップを埋めることが、自分たちが提供できる価値だと考えています。
ウェブサイトを作って終わりではなく、そのサイトが実際に機能し続けるために何が必要かを一緒に考え、仕組みとして整えていく。それがAttracca株式会社の「言葉と育てるブランディング」という考え方の、具体的な実践のひとつです。
デザインと言葉の両方を整えることで、ブランドは育っていきます。発信の仕組みも、そのブランドを育てるための大切な土台です。
まとめ
- 中小企業が情報発信できない主な理由は、文章を書く習慣のなさ・効果の見えにくさ・担当者の不在という3つの課題が重なっていることにあります
- Attracca株式会社は、クライアント専用のAIインタビューツールを自社開発し、質問に答えるだけで記事が作れる仕組みを提供しています
- ツールはテーマとゴールを先に設定する仕組みを取り入れ、回答の方向性が定まりやすくなるよう改善を重ねています
- 公開した記事は検索結果への表示やAI経由の流入がGoogle アナリティクスで確認でき、効果の検証ができる段階まで進んでいます
- 記事を積み重ねることで接点が増え、問い合わせにつながる土台を育てていくことがこのサービスの目的です